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千葉県市川市の自然・文化・まちづくりを考え、活動する市川緑の市民フォーラム
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写真・文:田中 幸子(編集部) 


 ■2008年3月27日更新

   ツボスミレ  
 

 3月の声を聞いたとたんに、いろいろな花が競って咲き始めました。日だまりのハナニラが一番乗り、続いて地植えのヒヤシンス、沈丁花、シュンラン、スミレも咲き始めました。
 ツボスミレ(別名ニョイスミレ)は大変小さなスミレです。花も白くて小さいため見落としてしまうこともありますが、よく見ると花びらに細かい紫色の筋がたくさん入っていてなかなか美しいものです。
 スミレ類はたくさん種をつけて飛ばすので、庭などでは案外増えます。
 草取りをしながらスミレの芽を見つけてはまわりの「雑草」を抜き、スミレを「保護」するのが密かな楽しみでもあります。

 

 ■2008年3月10日更新

   ネコヤナギの花  
 

 3月初旬の北方遊水池は、頭の上いっぱいに真っ青な空が広がり、遠く雪をかぶった富士の姿も望まれました。
 まだ風は冷たく、草地も枯れた色のままですが、上の池の岸辺に沿って並ぶ柳の芽がふくらみ、春を告げていました。
 案内してくださった方の話によると、これら岸辺の柳はひとりでに生えたもので、小さいのは剪定した枝を挿し木したものが根付いたそうです。
 この柳の正式名称はわかりませんが、いわゆるネコヤナギ状の花が見られました。銀色の毛の中から雄しべが伸びて、黄色い花粉を出そうとしているところです。
 この日は千葉県野鳥の会による探鳥会でしたが、ツグミやコガモが多数、他にオオタカ、カワセミ、イカルチドリなど30種以上の鳥が見られました。

 

 ■2007年12月24日更新

   大町自然観察園の落ち葉  
 

 このところ年々紅葉が遅くなっているような気がします。冬至を過ぎても鮮やかな黄色のイチョウ並木があったり、場所によっては真っ赤なモミジの紅葉が冬の陽差しを受けて輝いていたり…、一方、ケヤキやエノキはすでに葉を落とし裸の枝を空に伸ばしています。

 同じ樹種でも早めに葉を落とす木もあれば、いつまでも色づいた葉をつけて楽しませてくれる木もあり、陽当たりや天候などの影響の他に1本1本の木の個性もあるのでしょう。

 大町自然公園の池の脇、斜面側にムラサキシキブ(正確にはコムラサキ)が並んでいました。葉は落ちても美しい紫色の実はけっこういつまでも枝についています。鳥に食べられるのを待っているのでしょうか。
 地面に落ちたいろいろな木のいろいろな色の落ち葉……渋い色合いの中で、紫色の実がアクセントになって冬の到来を告げているようです。

 


 ■2007年11月30日更新

   キバラヘリカメムシ  
 

 6月にオープンした北方遊水池(大柏川第一調節池緑地)へ、最近2度ほど続けて行く機会がありました。

 16haという広大な敷地の一部に治水施設としての越流堤や深い池があり、そこは同時に動植物の保護区にもなっていて、多くの野鳥が安心して餌をとったり休息したりしています。
 人が入って歩けるのは、一段高くなって遊水池全体を見渡すことのできる外周路と、上部棚池の周辺です。大小さまざまな棚池や湿地を含めて多様な水辺環境を配したこの遊水池は、この地域の原風景を偲ばせるものです。

 外周路に並んで植えられているニシキギに、小さな虫が驚くほどたくさん集まっていました。
 鮮やかな黄色の背中に、まるで黒いボタンを二つ付けたおしゃれな洋服を着ているような姿、あとで調べたらキバラヘリカメムシの幼虫でした。
 成虫も近くにいましたが、こちらは一見地味で目だたない羽色です。
 カメムシは樹液を吸うなどして「害虫」と言われることが多いですが、幼虫たちはドレスアップで目だちすぎて、天敵などから襲われないのかしらと、妙な心配をしてしまいました。

 

 ■2007年10月20日更新

   ツマグロヒョウモン  
 

 ここ数日のうちに続けて3種の蝶の写真を撮ることができました。

 まずはツマグロヒョウモンの♀、これは数年前に出会って以来、大好きになった美しい蝶です。
 以前は暖かい地方でしか見られないと言われていましたが、最近は市川でもかなりの頻度で見られるようです。幼虫の食草がスミレ類なので、園芸種のビオラやパンジーに紛れて広がったとも、また温暖化の影響ではないかとも言われています。

 キタテハ(写真左)やヤマトシジミ(写真右)は蝶の中では特に珍しいものではありませんが、ちょうどよいタイミングでカメラに収まってくれることはなかなかありませんでした。

 秋もだんだん本格的になってきて、蝶たちも少し動きが鈍くなっているのかもしれません。冬になれば子孫を残して命を終えるか、落ち葉の下などで越冬するのか、いずれにしても蝶たちには厳しい季節が待っています。秋晴れのひとときは蝶たちにとっても貴重な時間なのかもしれません。

※2006年の表紙シリーズ「市川の風景」の「立冬」のコメントもご覧下さい

 

 ■2007年10月1日更新

   栗  
 

 9月に入ると早くも八百屋さんや果物屋さんの店先に「秋の味覚」栗が並ぶようになります。栗の実は、見たところかたい皮に覆われていて日持ちがしそうな気がしますが、じつは繊細な生鮮食品です。

  栗の実がえらいな〜と思うのは、実が大きくなるにつれて固いイガが次第にはじけ、さらに中身がしっかりみのってくるとイガごと枝から落ちてくる、ということです。つまり、台風などの影響は別として、ひとりでに枝から落ちたばかりでイガの開いているものが、一番新鮮でおいしく充実しているということになります。イガが開いていない実は、中身もみのっていません。地面に落ちてから日がたったものは、水分が抜けてしまって皮のツヤもなく、おいしくありません。お店で栗を選ぶ時は、できるだけ皮のツヤのいいものがおすすめです。

  しかし、栗が本当にえらいのは、人間のためにおいしくなって落ちてくることではなく、次の世代へと子孫をつなぐために、しっかりみのってから落ちてくることなのでしょうね。

 

 ■2007年9月17日更新

   キクイモ  
 

 近所の畑の一角に毎年背の高い黄色い花が咲きます。キク科ヒマワリ属のキクイモです。

 畑と言ってもかなり放置されているところで、他にもキクイモの咲いているところと言えば、荒れ地気味のところや道ばたなど、大きな雑草的なものだと思っていました。
 ところが今インターネットで検索してみると、キクイモはまさにイモ(根茎)として料理法が出ていたり、健康食品として宣伝・販売されたりしています。驚きでした。しかしキクイモを栽培しているというのは寡聞にして見た事がありません。

 この写真は曽谷〜国分あたりの斜面地で咲いていたものです。もちろん栽培ではなく群生でもありませんでした。

 

 ■2007年8月5日更新

   ツユクサ
 
 

 「みどりのふぉーらむ」8月号の取材と、フォーラム例会の下見を兼ねて、国府台周辺を歩きました。
江戸川べりを通って里見公園へと続く遊歩道は、四季折々の自然が見られるポイントでもあります。
人の手があまり入らない斜面林の下端に、ツユクサが真っ青な花を点々と咲かせているところがありました。

 ツユクサの花をアップできれいに撮るのはなかなか難しいので、あれこれと花を見比べたり、カメラのアングルを変えたりして、何枚も撮り続けていましたが、その時、変わったクモの巣があることに気がつきました。

 放射同心円状に張られた普通のクモの巣の中央部分に、まるで布をかがり付けたあとのようにジグザグに白い糸が張られているのです。私は初めて見たのでびっくりしてしまいましたが、あとで調べてみると、クモの作る「隠れ帯」と呼ばれるものだとわかりました。身を隠すため、あるいは紫外線を反射して、餌となる昆虫を呼び寄せるため(花と間違って?)、などという説があるようですが、人の目から見ると、身を隠すどころか、この白さが妙に目立って、バレバレですよ〜と言いたくなってしまいます。

 隠れ帯にしっかり隠れて?獲物を待っているのは、ナガコガネグモの幼体のようです。

 

 ■2007年7月6日更新

   ヤブミョウガ
 
 

 そろそろミョウガが取れるかと、庭の隅のヤブへ蚊取り線香をぶら下げて入っていきますと、ヤブミョウガの花がちょうど見頃になっていました。
 葉の形がミョウガに似ているので、ヤブミョウガと言われますが、これはツユクサ科、ミョウガはショウガ科で、違う仲間になっています。しかし生える場所は木陰の湿ったようなところで似ている気がします。この白い花のあとに丸い実がなり、青〜黒紫色にみのります。
 小さな虫がホバリングしては花に留まり、蜜を吸っているのでしょうか? 調べてみたらホソヒラタアブに似ているようですが、確実なことはわかりません。
 はっきりしない今年の梅雨ですが、まだしばらく明ける気配はなく、お目当てのミョウガも今しばらくおあずけになりました。

 

 ■2007年6月3日更新

   ニワゼキショウ
 
 

 「みどりのふぉーらむ」94号の表紙取材で、柏井の姥山貝塚へ行きました。広々とした芝生に緑濃い木立。木々の花や新芽もちょうど見頃でしたが、足下に目を落とすとそこはニワゼキショウの花がまっさかり。写真ではかなり紫っぽく写ってしまいましたが、実際はもう少しピンクがかった花の色でした。ごく小さい花ですが、群生している姿はなかなか壮観です。少し離れた場所に白花の群生もありました。


 ニワゼキショウは北アメリカ原産の帰化植物で、漢字では「庭石菖」と書き、菖蒲の字が当てられているようにアヤメ科の花です。葉の根元を見ると、平べったい葉が何枚も扇を広げたように重なっていて、小さいながらまさにショウブやアヤメの葉と同じつくりでした。一つの花は一日でしぼんでしまいますが、あとにできる実も丸くてかわいいものです。

 


 ■2007年5月16日更新

   スイカズラ(金銀花)
 
 

 初夏、野生または栽培でほのかに香る花、スイカズラです。
 「スイカズラ」は「吸い葛」で、花を摘んで甘い蜜を吸ったことから、また別名の「金銀花」は咲き始めが白く、次第に黄色く変わる花の色に注目した名前ですね。
 漢方薬としても古くから使われていたようで、こちらでも開花前の花を摘み取って乾燥させたものを「金銀花」と言っています。
 一方、秋から冬にかけて葉のついたまま茎をきざんで乾燥させたものは「忍冬(ニンドウ)」と言い、これもスイカズラの別名になっています。冬でも葉を落とさず常緑であることからの名とも言われています。

 写真のスイカズラは市内で撮ったものですが、放置された施設のそばに生い茂り、たくさんの花を咲かせていました。花は2個ずつ並んでつき、種も2つずつ並んでできるそうです。
 

 

 ■2007年5月6日更新

   コハコベ
 
 

 ふだん気にも留めない「雑草」の一つにハコベがあります。春の七草にもなっていて、古くは「波久倍良(はくべら)」と言われていたそうです。
 10枚のように見える深く裂けた5枚の花びらと、花の中心・雌しべの先に白い糸のように見える3本の花柱はハコベの特徴で、ウシハコベ、ミミナグサなどとは区別されます。しかし、「ハコベ」にも実は「コハコベ」と「ミドリハコベ」があり、今回の画像は「コハコベ」だと思うのですが、自信がありません。
 詳しい方がいらしたら教えていただきたいものです。

 右の写真は、今日小雨の中行われた、みずがき隊の田植えでの1コマ。田んぼの脇にあったウシハコベの花です。中心部の白い筋がコハコベは3本、ウシハコベは5本とのことです。しかし、肉眼ではなかなか見えません。マクロで撮ってパソコンで拡大表示しました。
 

 

 ■2007年4月4日更新

   真間川の桜
 
   今年ほど桜(ソメイヨシノ)の開花があれこれと取りざたされた年も珍しいのではないでしょうか? あまりの暖冬に3月半ばには咲くのではないか? いや計算違いだ、そんなに早くはない、etc.etc.…。「開花予想」「開花宣言」になにほどの意味があるのかと思いつつ、一方ではやはり蕾のふくらみ具合、開き具合が気になる自分がいます。
  皮肉なもので、かなり早い時期に確かに数輪「開花」しましたが、その直後肌寒い日が続いたせいで、満開まで時間がかかったようです。個人的には満開の花よりも数輪咲き始めた状態が好きなので、その意味では今年はよかったかもしれません。
  昭和学院裏の真間川沿いでは、咲き競う枝が大きく川面に張り出し、まるで自らの姿を水鏡に映そうとしているかのようです。
 

 ■2007年3月4日更新

   フキノトウ
 
   とうとう雪が降らないまま2月が終わり、この冬の平均気温は全国的に観測史上最高となった地域が多かったようです。
 地球温暖化の影響だという意見もあれば、数千年?の単位で見れば通常の変動の範囲内だという意見もあります。
 ただ実感的には花の咲く時期がいつもと違うな〜という感じがしています。我が家の場合、水仙や梅はいつもより遅いように思いましたが、フキノトウは圧倒的に早かったです。毎年楽しみにしていて、摘んでフキ味噌にして味わうのですが、あまりに早くて焦ってしまいました。今はもう茎が伸び始めています。
 そう言えばウグイスもすでに2月27日に初啼きを聞きました。この辺りでは1ヶ月は早いです。
 さて、今年の春・夏・秋・冬はどんな陽気になるのでしょうか…?
 

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